卑劣な脅迫

 長野県知事・田中康夫氏は,県内あちこちで「車座集会」というものを開いて地域の人たちの声を聞く活動をしている。その開催をよく思わない人がいるらしく,「集会を開いたら小学校・幼稚園・保育園児を1人ずつ殺す」という脅迫状が届いたらしい(毎日新聞記事)。
 脅迫状なんてものは,そもそもが卑劣なのだが,子どもの命を奪うことをネタにしたものは卑劣この上ない。政治的な抗議といえば,自決することをもって相手を脅すというのがあって,それはそのくらいの覚悟を持って抗議していることを表すためだとイメージしていた。それを自分は安全地帯に隠れて,子どもの命を奪うことで代えようとするなんて,主義主張はどうあれ,そこまで腐りきっていることに,呆れを通り越して怒りを覚える。
 たとえ世界の戦争地区や飢餓地域に比べて,日本の子ども達は生きることにおいて幸せだと,何やら言い訳めいたへ理屈が捻り出されたとしても,人の勝手な行動によって命が奪われるなんてことは許し難い。

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