義務教育の行方

 次の学習指導要領の方向性を示すものとなる中教審・初等中等教育分科会 教育課程部会審議報告書(PDF)が13日に出された。あちこちで話題されているように今度の指導要領の基本的考え方は:
 1. 言葉や体験などの学習や生活の基盤づくりの重視
 2. 確かな学力の育成
 3. 子どもの社会的自立の推進
 4. 社会の変化への対応
とされた。このうち「言葉」がクローズアップされているが,たぶん国際学力調査における読解力の結果や小学校英語などといったトピックスも多いからだろう。報告書の「終わりに」の表現に沿えば,今回の見直しの重要点は「学習と生活の基盤」の必要性である。授業時数の増加の問題もその一つであろう。
 さらに幼児教育段階の無償化についても議論が進められているらしい。義務化という議論もあったそうだが,コストの問題も大きく,現行制度の中で無償化ができないかを模索するようだ。