月別アーカイブ: 2005年12月

感慨深い

 映画は好きなのだが,なかなか劇場に見に行く機会が持てない。映画の予告編をQuickTimeで見ながらため息をつく日々だ。なんだかんだいってもハリウッドは好きだし,映画という表現自体にも興味は尽きない。
 「Memoris of a Geisha」(日本題「SAYURI」)も注目の映画。渡辺謙はすっかりハリウッドスターで,日本に住む者としては誇らしい存在だが,日本の様式美に世界が恋いこがれていることにも何かしら嬉しさが感じられる。その分,日本にいる自分に日本文化への愛が足りないのは,だいぶ残念だ。
 とにかく,この映画のプロモーションも盛んなのだが,記者会見について紹介したeiga.com記事の写真には,とにかく深い感慨を抱かざるを得ない。いろんな人たちが微笑みながら一緒に写っていて違和感のない写真。よく見れば日本勢が多いとはいえ,とにかくこんな取り合わせが当たり前になってきたのだなと,ふと思って感心してしまったのだ。

義務教育費と税源移譲問題

 11月30日の政府・与党協議会で,問題となっていた義務教育費国庫負担の削減及び税源移譲について結論が出た。結果としては国庫負担率を現行の二分の一から三分の一に変更することによって削減を行ない,かつ中教審答申に示された「国庫負担制度の堅持」にも(とりあえず)沿った形で決着を付けた。
 地方六団体代表の意見としては,国庫負担による国の影響力が残る点について不満を表わしている。一方で,国庫負担制度の堅持を支持していた側にしてみれば,制度堅持は果たせたとはいえ小中学校全体で国からの教職員給与費の保障が減ることになる点で不本意な結果となった。日教組は即座に反応して抗議した。
 これによって国庫負担が減った分の8500億円を地方が保障する必要が出てきたわけだが,懸念が現実化するのか,それともなるようになるのか‥‥。
関連Webリンク:文部科学大臣談話11/30